一、主な役割
-
紫外分光光度計の光源 – 安定した紫外連続スペクトルを提供し、試料の紫外吸収を測定する。
-
HPLCの紫外検出器用光源 – クロマトグラフィー分析において紫外吸収を示す成分を検出する。
-
その他の分析機器 – キャピラリー電気泳動装置や原子吸光光度計(バックグラウンド補正用)など。
二、動作原理
-
重水素ランプは低圧ガス放電ランプであり、内部には重水素ガス(D₂)が封入され、陰極と陽極を備えている。
-
フィラメントが加熱され電子を放出する。この電子が電界で加速され、重水素分子と衝突することで分子を励起状態に持ち上げる。
-
励起分子が基底状態に戻るか、解離する際に連続紫外スペクトル(主に190–400 nm)を放出する。
-
特徴:紫外域では強い連続スペクトルを示し、可視域では強度が弱い。